メモ:アメリカ黒人の歴史(上杉忍著)
アメリカ黒人の歴史 - 奴隷貿易からオバマ大統領まで (中公新書)
- 作者: 上杉忍
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/03/22
- メディア: 新書
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これ、読んだ
読んでて思ったこと
- アメリカ史全体の中での黒人の位置づけを描き出そうとしているので非常に濃度が濃い
- 濃度が濃いからサクサク読めない、アメリカの歴史を大統領単位で覚えてないと読みづらい
- だからといってわかりにくいわけではない
- ただ、新書だろwと思って軽い調子で読むと返り討ちにあう
- 歴史書だと思って読むと物足りないかもしれない、引用や歴史学的な視点からの分析が十分でないと感じる。その部分は著者もわかってるらしくあとがきに書いてある。*1
- 現在のアメリカの若者の大量収監問題に興味が湧いた。多分マリファナ合法化でちょっとは改善されると思う
- 歴史離れが進む若者のために書いたとのことだが、前述の通り濃縮度が高いので若者が読むのにはちょっとアレなんじゃないかと思った
- アメリカの変革の歴史に対し日本は何かを変えてきた歴史というか事実が全くと言っていいほどないと感じた
- だから政治に対する期待度が低いのは仕方ないとも思う
- 黒人が戦時中に兵士として戦うことにより教育や生活が助かったりその他いろいろの恩恵を受けるの、高校でローマ帝国時代の奴隷が戦争参加により社会的発言権を得るって習ったのと全く一緒だなと思った
- 日本の右傾化が進みそのうち戦争をすると思うんだけど、その時恩恵を受けるのは現在の貧困層や移民なんだろうけど、戦争体験が全くない世代の人間なので、戦争の意味について考えさせられるし、戦争の経済的な価値とか社会に与える影響に関しての文が読みたいなと思った、もっと知りたい
- ってかこの本普通にハードカバーのでかいやつでもっと内容充実して出して欲しい
- 新書だしよくまとまってるので手元に一冊置いておきたい。学校の図書館で借りたからそのうち買う